職業訓練校のWebデザインコースってどんな感じ?オンライン6ヶ月を受けた私のリアルな体験談

この記事は、私が実際に受講した1コースの体験談です。
職業訓練校は、自治体・時期・コース内容によって大きく異なります。
また、「職業訓練校とは」「制度の仕組み」などの基本情報は、公式サイトや企業メディアの分かりやすい記事がたくさんあります。
この記事ではあえて、公式サイト等には載らないリアルな感情やつまずきを中心に書いています。

職業訓練校のWebデザインコースはどんな感じ?【オンライン6ヶ月の実態】

私が受講したのは、オンライン完結型・6ヶ月のWebデザインコースでした。
オンライン授業の指定日がありますが、それ以外は学習サイトを使って自分のペースで進める形式です。

一見すると自由度が高くて理想的。
でも実際は、「自由=自己管理ができないと詰む」という世界でした。

【実録】職業訓練校に通っていた1日のタイムスケジュール

看護師として11年、不規則な生活をしてきた私が組んだルーティンはこんな感じです。

06:00 起床・勉強開始
 朝型なので寝起きでパソコンに向かうのは新鮮でした。

09:00 勉強
 動画視聴よりも課題に時間を入れる授業でした。

12:00 昼休憩(ここが最大の衝撃)
 1時間きっちり休める。座ってご飯を食べられる。

17:00 勉強終了・家事

21:00 就寝
 早起きするとこの時間には眠くなります。

PCに向かう時間は長いですが、生活リズムを自分で整えられるのはオンラインの大きなメリットでした。

職業訓練校にはどんな人が来る?「未経験」の解像度が低すぎた話

Webデザインコースには、必ずこう書いてあります。
「未経験歓迎」

でも、入ってみて最初に思ったのはこれでした。

あれ……私の思ってた未経験と違う……

事務職・営業経験者が圧倒的に多い現実

受講生の多くは、元事務職・営業・マーケティング経験者。
「Webデザインは未経験」でも、

  • Excelのショートカットは当たり前
  • オンラインでのやり取りに慣れている
  • illustratorは使っていた

という、PCスキルの土台がある人ばかりでした。

一方の私は、
11年間ほぼ白衣、PCは記録入力が中心。
完全なる畑違いです。

職業訓練校で最初の1カ月に絶望したこと【PC操作がサバイバル】

看護師は「パソコンを使わない職種」だと痛感した瞬間

看護師はパソコンを日常的に使わない職種の一つです。

タイピングが少し早いだけで
「パソコン得意なんだね」と褒められる世界。

Excelは、係や委員会で表を作るときだけ。
それも関数等を使うわけではなく、
ただ四角い枠の中に文字を入れる程度でした。

PowerPointに至っては、
研修課題の発表のために年に1〜2回触るだけ。
しかも少しデザインを可愛くすると、
これは発表なので、ふざけないでください
と注意される始末。

そんな環境で働いてきた私にとって、
職業訓練校で求められるPC操作は、
「スキル」以前に「文化の違い」でした。

正直に言います。
最初の1カ月は、勉強というより生存競争でした。

「保存」じゃなくて「格納」?言葉が分からない地獄

「このフォルダに格納してください」

……手が止まりました。
格納?
倉庫?
何をどこに?

調べ続けて3時間。
最終的に「あ、保存のことか……」と気づく。

講師が説明する何気ない言葉を一つひとつ調べないと分かりませんでした。
これが毎日続きました。

ツール操作が分からないという屈辱

課題の「Webデザイン」を考える以前に、

  • Googleスプレッドシートの公開設定が分からない
  • 課題提出フォームの使い方が分からない

中身以前の操作に1時間以上溶ける。

「内容で評価される以前の場所で止まっている」
この感覚は、かなり心にきました。

みんなの3倍時間がかかる現実

他の人が1〜2時間で終わる動画。
私は6時間視聴。

それでも完璧に理解できたとは言えず、
「このままでは間に合わない。とりあえず次へ進もう。」と言い聞かせる。

最初の1カ月は、
PCという未知の機械と殴り合っている感覚でした。

職業訓練校のWebデザインは「いつから楽になる」?未経験者が慣れた時期

ただ、ここで一つ誤解してほしくないのは、ずっと同じ苦しさが続くわけではないということです。

最初の1カ月は正直かなり大変でしたが、2カ月目に入る頃には、少しずつ周りのスピードに追いつけるようになりました。
用語や操作にいちいち立ち止まることが減り、「あ、これ前にやったやつだ」と思える場面が増えてきます。

すると不思議なことに、授業なのに楽しいと感じる時間も出てきました。
気づけば「ここまでやったら区切りがいいから、もう少しだけ」と、時間を忘れて10時間パソコンと向き合ってた日もしばしば。

訓練校の環境や進め方にも慣れてくる3〜4カ月目は、特に印象的です。
課題そのものは決して楽ではありませんが、
「将来、こういう流れで仕事をするんだろうな」
「こんな働き方ができたらいいな」
と、少し先の自分を想像しながら取り組めるようになりました。

最初はサバイバルだった訓練校生活も、慣れてくると学ぶこと自体を楽しめるフェーズに入ります。
ここまで来られるかどうかが、一つの分かれ道だと感じました。

「職業訓練校はやめとけ」は本当?畑違いの私が思うこと

検索すると必ず出てくる
「職業訓練校 やめとけ」

実際に通ってみて、その理由も分かりました。

「有利にならない」という意見について

確かに、
訓練校を出たからといって就職時に有利になるわけではありません。

でもそれを「意味がない」と言えるのは、
すでに土台(PCスキル・ビジネス感覚)を持っている人だからです。

経験者も最初はゼロだった

「やめとけ」と言う人たちだって、
最初からできたわけではない。

  • 新卒でその業界に入った
  • 早い段階でPCに触れてきた

ただそれだけの違いです。

完全未経験の苦しさを知らないまま、
挑戦しようとする人を否定するのは違う。
私はそう思います。

職業訓練校は「使い倒す場所」だと思えばいい

勉強しなければ、何も始まりません。

  • 独学で真っ暗闇を進むか
  • 国の制度を使って効率よく土台を作るか

選択はそれだけ。

未知の世界に飛び込む私にとって、
ゼロをイチにする場所が用意されていたこと自体が救いでした。

まとめ|Webデザインを学んで、看護師という仕事を見直した

職業訓練校での6ヶ月は、私にとって多くの気づきを与えてくれました。
「Webデザイナーになれるかどうか」よりも先に、
「自分は何につまずき、何が合わなかったのか」をはっきり知る時間だったと思います。
なぜ途中で苦しくなったのか。
なぜこの学びを“そのまま転職”に結びつけなかったのか。
その理由については、次の記事で正直に書こうと思います。